Ciao!! Ristorantino SUSCIのスッシーですm(__)m
今回やっと料理のコトを書きます
ソレでもまだ チョット「番外編」ちっくですが…
なぜ今回このネタかと言うと…
今日は当店「炭火焼きの日」だからです
どうですか? 美味しそうじゃないですか???
死ぬ程美味しいです( ̄▽ ̄)笑
実は「炭火焼き」は俺が自分の店をやったら「絶対やりたいコト」の1つでした…
ナゼかと言うと 俺がイタリアで最初に働いた店「La Mucca Golosa」で焼きまくっていたからです。
メインは「フィオレンティーナ」と呼ばれる骨付きの牛ロースとヒレ… アメリカ風に言うと「Tボーンステーキ」ですね…
肉屋から牛ロースが丸々一本でくるので
ソレをナタみたいな包丁でバッコンバッコン叩き切ります。
本場フィレンツェのフィオレンティーナは最低1kgからですがMuccaでは700gからでした とはいえ骨付きとはいえ700gの肉を1人で食べ切るのはさすがイタリア人です…
日本では当たり前の様にシェアして食べますが イタリアではほとんどシェアはしません… せいぜい味見程度です「食いたきゃ自分で頼め!!」ってコトなんでしょうね…
日本ではシェアするのが当たり前のピザも1人一枚です
日本みたいに小さいピザではないので もうオッさん化した自分では1人で1枚食べるのは不可能です…
チョット話しが炭火焼きとソレますが この店のピザがメッチャメッチャ美味しくて 俺は未だにこの店のピザを超えるピザに出会っていないです…
生地の作り方が一般の作り方と違ってローマ郊外でしたが ペラペラの「ローマピザ」ではなく もっちりした「ナポリピザ」風でした…
この店のメンバーは次回に紹介したいと思います。
話しを炭火焼きに戻しますが…
兎に角 俺はこの炭火焼き「グリル場」をメインにやっていました(後に全ポジションやるようになるんですが…)
兎に角このグリル場 楽しかったですね(^^)
先ず1本なりのロースを包丁で叩き切るなんてこと日本のレストランではやりませんからね…
最初はもちろんうまく切れませんでした… 骨と骨の間に切れ込みを入れて ガンガン切る…
振りかぶって切らないと骨が切れないので思いっ切りやると 的が外れて肉を切ってしまう…
おまけにお客さんが「500g」「700g」と言ってくるので あんまり誤差は出せない…
最初はホント難しかったです…
そして俺がこの「グリル場」好きだった理由が行くつかあります…
先ず1つ…
グリル場は客席に面していて厨房から「独立」していました… なので俺1人で働くコトになっていたので「カウンターの下にワインを隠して飲みながら仕事してました笑」
隠しながらと言いながらも もう「公然の秘密」でみんな知っていました(笑)
普段は厨房で使う安い料理酒を飲んでいたんですが(ソレでも結構美味しいんですけどね…)
イタリアって結構 お客さんワインを残していくんですよ…1/5とか1/4とか…
ソレをホールの連中が俺に持って来てくれるんです…
コッチはグリル場… 肉はシコタマあるんで「ツマミ」には事欠きません…
オーダーが入ったら チョット大きめに切って自分の分も焼いて食べる(笑)
で…ワインを持って来てくれた子にも お裾分けをあげる…
そしたら又 残ったワインを俺に持って来てくれる…
もう残ったワインは全て俺の所に来るようになりました(笑)
ヒドイヤツなんて「あ~スッシー腹減ったな~」とか言いながらボトルを置いていきます
「しゃ~ねえな~ 何がたべたいんよ?」
そんなやり取り日常茶飯事でした…(笑)
もちろんイイコトじゃないですよ… 日本だったら絶対やりませんし…
ただ「郷に入っては郷に従え」で イタリアでの楽しみ方って あると思うんです…
イタリアにいる間に何十人という日本人と働きましたが 結構頭が硬い人が多くて…「こんなやり方はイヤだ」とか「こんなコト日本じゃやらない」とか 結構いましたね… 俺は「じゃ 日本で働けば?」 といつも言ってました…「イタリア… この店では こういうやり方をやっている… ここにいる間はそのやり方をやって 自分がシェフやオーナーになった時に あのやり方がいい あのやり方はダメだって判断すりゃいいじゃん…」と よく言ってました…
そんな訳でか イタリアにいる時の俺はメッチャ弾けてました(笑)
日本ではやらない やれないコトをやろうと思ってましたから…
そんなコトやってたら段々「お前は日本人じゃない!!」とイタリア人にまで言われだし…
俺はむしろその言葉は俺にとって「褒め言葉」となりました…
話しを戻しますが…
あと好きだったのが
この景色…
グリル場から見えるこの景色がホントに好きでコレで「あ~イタリアにずっと居たいな~」という気分させてくれました…
俺は今でもこの町Anguillara(アングイラッラ)が1番好きです…
そして最後に… それは「お客さんと話しができる」コトでした…
ローマ大学に「日本語学科」があって何人かに「アナタハ ニホンジン デスカ?」と言われ
そういう時って結構反応できないんですよ…
コッチはまさか向こうが日本語喋ってくるなんて思ってませんから…
そこで俺の利点は「既にイタリア語を勉強して行ってたコト」でした。
もちろん最初は大して喋れませんでしたが、ソレでも1年勉強してから行ってたので 多少は喋れたので お客さんとコミュニケーションを取れて
一杯奢ってもらったり チップを貰ったりしていました…
そうそうチップと言えば1番衝撃だったのが
お客さんで「マフィア御一行様」が来たんです(笑)
10~12人くらいだったと思いますが…
又 よりによって俺の前のテーブルに座って
注文全員肉!!(笑)
ホールのヤツに「おいスッシー お前失敗したらナポリ湾に沈められるぞ(笑)」
って… 「結構笑えんし…( ̄▽ ̄)笑」
で 心配してくれたのか 俺の1番仲のいいヤツ
「ピスケッロ」
が手伝いに来てくれて 肉を切って行ってくれました…
ソレを焼いて… 食べてる時はもうドキドキでした…何せ目の前で食べてるし…(笑)
「せめて見えない席に行ってくれ…」
ってマジで思いましたね(笑)
しかし何事もなく食べ終わってお会計も終わった時に親分が「お前日本人か?」と話しかけてきました…
俺は「なになになに???」と思いつつ「Si…(
はい)」と返事…
俺の前のカウンターの前にお釣り(40数ユーロあった)を「バン!!」と置いて
「美味かった… チップだ!!」と置いて行きました…
俺は「ほ~っとして」「Grazie mille (ありがとうございます)」と言うのが精一杯でした。
ホールのヤツが来て「スッシーよかったな!!」と言って来たので「チップ貰ったから みんなで分けようぜ」と言うと「ソレはお前が貰ったチップだからお前が全部貰っとけ」と言われ 嬉しかったのとサスガに1人じめは気分が悪いので ピスケッロとその夜飲みに行きました…
それ以来 俺はレストランで食事する時にホールの人がよかった時はその人に直接チップを渡して「ありがとう」と直接言うようにしてます。
そんな俺の思い出いっぱいの「炭火焼き」
毎月9のつく日「9、19、29日」
にやっております。
皆様是非お試し下さい!! メッチャ美味いですから!!
チップ絶賛受け付け中です!!( ̄▽ ̄)笑