Daily Archives: 2017年6月14日

I vini (ワイン)というもの…2

前回のブログから大分間隔が空いてしまいましたが…^_^;  昨日Montepulciano d’Abruzzo の生産者Barone Cornacchiaのオーナーの来日セミナーがあり久しぶりにイタリア語を喋り気分が乗って来たので久しぶりに書こうと思い立ちました。

今まで幾つかのセミナーに参加させて頂きましたがイタリアは家族でワイナリーを経営されている方々が多く 皆それぞれ父 祖父への尊敬 感謝の言葉を口にします。それだけ 自分たちの仕事 家族に誇り信念を持って取り組んでいます。 その志しは尊敬します(^^)
そんなワイン達ですが 話しをイタリアに戻しますが 私イタリアで毎日飲むのは当たり前 1日2本くらい飲んでいましたが…

結構嬉しかったり勉強になったのがイタリアお客様が注文されたワインを結構残されて帰られます。 1/5とか グラス半分位とか… 私最初に働いていた店でそういうワインは全て私の元に来るようなシステムを作り上げておりました( ̄▽ ̄)笑一緒に働いていたメンバーですが イタリア人達常にお腹を減らしており よく「スッシーお腹空いたからなんかくれ!!」と言ってきます。仕事中なので日本では考えられないコトですがTorattoriaレベルの店では珍しくもなんともありません( ̄▽ ̄)

私も最初は腹が立っていましたが そのうち感覚が麻痺してきてチョコチョコあげていたんですが そのうちみんな自分がワインいや酒好きなのを認識しだして「スッシーコレお客さんが残したからあげるよ」と自分の所に持ってきてくれるようになり そうすると結構いいワインが飲めたりしていました。 そのうち「セレナおいでおいで」とホールの女の子を呼び「な〜にスッシー?」「俺 喉が渇いちゃった…」「スッシー私 お腹減った…」すっと肉を出す自分… 「ニヤっ…」と笑うセレナ トコトコと何処かに行って帰って来る彼女の手にはワインボトルが…「サルーテ」(イタリア語で乾杯の意味)とグラスを合わせカウンターの下で隠れて飲んでいたものでした( ̄▽ ̄)私

そんなこんなで色々なワインを飲めて美味しかったりするとホール長のヤツに「コレ美味いね」「あ〜コレはイイワインだぞ」と色々教えてくれ「コレは隣の町で作ってるワインだぞ」「へ〜あんなとこでワイン作ってるの?」と色々と知識を深めていきました。

スーパーでも手頃な値段のワインは片っ端から買って行って あらかた飲み終えたら違うスーパー又 違うワイン屋と品種や産地を頭に叩き込んで行きました。

そしてイタリア語もチョット話せるようになるとワインショップの人と話したり前述のFrascatiなどの産地に赴き自分なりの知識を深めていきました。

そしてココで一大決心をし遂に愛する慣れ親しんだローマを離れることになります。

ココで又 ワインへの知識が膨らむコトとなります。

次回は「北イタリア編」をご紹介します。

Barone Cornacchia 試飲会

昨日はいつもお世話になっている稲葉さんのワイン試飲会へお邪魔してきました。

稲葉さんの試飲会は温度管理や心配りが感じられ非常に好きな会です。 又 当店にプライベートでもお越し頂いておりますが稲葉社長のお人柄も私は尊敬しております(^^)さて今回の試飲会の私の目的はBarone Cornacchiaの生産者の方のセミナーです。イタリア中部 Abruzzo 州の生産者で葡萄はモチロンAbruzzo 州の土着品種Montepulciano d’Abruzzo 赤ワインは全てMontepulciano d’Abruzzo 100%で収穫場所や醸造方法で違いを生み出しています。

そしてもう一つの特徴はBio認証を取っているコト。

コレもセミナー中の話しでありましたが「別にBioワインを作ろうとしたワケではない」「自分たちが求める自然なワインを求めたらBioの認証になった」という件は印象的でした。

今 イタリアでも別にBio認証を取ってなくてもBioを感じる、Bioと同じ作り方をされているワイナリーは沢山あります。 私も試飲会で「コレBioか?」と感じるワインが多々あります。

私の料理もそうですが私は科学調味料は使いませんが別に健康志向ではありません… ただ科学調味料の舌にくる刺激の味が嫌いで野菜や魚の骨 海老などからとれるブロードの自然な旨味が好きなので使わないだけです。

そういった生産者さんのこだわりを直接聞けるのがセミナーに参加させて頂く最大の理由です。

そういった生産者の想い 信念を感じられると私もお客様に自信をもってそのワイナリーのワインをお勧めできます(^^)

わざわざ遠く日本まで来てくれる生産者さんの心意気 意欲に敬服しそういった機会を多く作って下さる 稲葉さんに深く感謝致します(^^)