名古屋 池下の「世界一ローマを愛する男」スッシー です。
昨夜は早川シニアソムリエール(今回は利き酒師とお書きした方がいいのでしょうか?( ̄▽ ̄))
との共同開催「日本酒に合うイタリアン」を開催させて頂きました(^^)
今回の会の開催理由としましては、まず私も早川先生も日本酒が好きだった事、そして2人とも「ワインと日本酒には通づる所がある」と感じていたからです。
私は北イタリアで修行した時ミシュランの星付きの店で3店舗働かせて頂きましたが、3店舗共使っていたのが「醤油」でした。
しかし お世辞にも「上手」な使い方ではなく、具体例で言いますと「マグロをサイコロにカットしてフライパンに焼き醤油をかける」こんなレベルでした。
そこで「自分だったらわさび醤油にするのに…みりん醤油にするのに… ヅケにするのに…」などと思っており、そしてミシュランの店の全部の特徴が「ブロード」をキッチリ取ります。
魚の頭、エビの頭… 牛の骨… 各料理に合わせてキッチリ取っていました、コレは要は「出し汁」です そしてブロードをキッチリ出す事で「塩」を最小限に抑えられ 「塩味にしたいのではなくブロードの味を引き出す為に塩を使う」 自分の考え方がこの様に変化していき そこから試行錯誤して今の自分の料理になりました。
ですから 私は塩を使う量が極端に少ないです。
味が濃厚なのは塩の味ではなく 食材の旨味です。
元々 ローマと東京の緯度が同じで南北に長い。
気候も非常に似ていて食べ物もほぼ同じで 同じ食材を活かした調理法。
類似点は多いと思います。
しかし そんな中でも日本酒に合わないイタリア料理はやはり多いです。
先づは「トマトソース」「クリームソース」などの濃厚ソース系やゴルゴンゾーラなど「味の強いチーズ系」です。
しかしながら そんな物達でもピタリと合わせられる日本酒があります…「山廃」です。
日本酒という事で やはり「魚介系」を中心にメニューを組み立てました。
しかし その中でも 敢えて「濃厚なチーズ」や「ドライトマト」などを使い 自分の考え得る限りのメニューをお出しさせて頂きました。
今回 早川先生との考えがバッチリと合いました。
最初先生から「クリーム系入れて欲しい」と打診があった時 自分は断りました。
「山廃」しか合わないからです、しかし先生から「山廃を出すからクリーム、チーズ系を入れて欲しい」と言われて「あっ山廃をラインナップに入れてるんだ… そしてチーズやクリームに合うのが山廃だとちゃんと分かってるんだ…」と思い 「タレッジョチーズのソースの金目鯛の炙り」をメニューに入れました。
今回の会 今までで1番手間がかかりました。
こんな事を言うのもナンですが 通常でしたら こんな手間のかかるメニュー もっと価格を上げないと全く割に合わない内容でした。
しかし 自分の商売の為だけでなく、「皆様に知って頂きたい」という一念でやらせて頂きました。
半分 自分の意地 プライドの為です。
これからも早川先生と「共同開催ならでは、共同開催だから出来る」会を開催し 皆様に喜び楽しみ そして「知って頂きたい」と思います。
又 次の会も張り切って考えますので 皆様ぜひ御参加ください。