Monthly Archives: 7月 2023

復活 裏看板メニュー

Buongiorno 🇮🇹

「世界一ローマを愛する男」スッシーです。

今回は復活させました、私の「裏看板メニュー」ついてお話しさせて頂きます。

「イカスミを練り込んだパスタとビスクの濃厚トマトソース」です。

私のオリジナル料理なので、どうしても こういう長ったらしいメニュー名になります😅

このパスタは私がイタリア🇮🇹修行時代に開発したパスタで「自分が店を出したら絶対メニューに入れる」と思っていたパスタです。

開発の経緯としましては、ミシュランの星付きのレストランで働かせて頂いた時。

1番感動したのは「ブロード」でした。

「野菜のブロード」「仔牛のブロード」「鶏ガラのブロード」「魚のブロード」…
色々ありましたが、自分が特にインパクトを受けたのが「海老のブロード」(ビスク)でした。

ブロードに関しては「肉系」より 遥かに旨味があると思いますし、あの豊潤な香りと味わいには衝撃を受けました。

私はミシュランの店の味で1番感銘を受けたのが「味の融合」という事でした。

濃い味の物がそれぞれ独立してあり、それだけで食べても美味しいですが、他の物と合わせて食べると「新しい味を生み出す」という事に1番感動しました。

古典イタリア料理の魅力は私は「一体感」だと思います。

「ボロネーゼ」などが代表格ですが。

長時間煮込んだトマトソースをパスタに絡める。

とてつもない「一体感」です。

しかし、3口食べると飽き始めます。

しかし、それぞれが独立していると、食べる所で味が変わり、更に混ぜると又 変わる…
なので「食べ飽きない」というのを思いました。

若い時は「1つの味」を大量にガッツリいけますが、歳を取ってくると そうはいきません😅

皿に「海老のフリット」を付ける事で「パリッとした」食感、そして「色合い」もプラスさせました。

カルボナーラが「一体感のパスタ」

そしてこの海老のパスタが「独立感のパスタ」

として「表」と「裏」の看板メニューとして オープン当初に設定しておりました。

しかし、カルボナーラがあまりに強すぎ…
そして「メニュー名」にインパクトが無かった為か、味に自信はありましたが、なかなか御注文を頂けず😅

仕込みに手間がかかる割に出ないので、いつしかメニューから消してしまいました😅

しかし、前回の「日本酒に合うイタリアン」の会でこのパスタをお出ししました(このパスタは日本酒に合うというのを確信していたからです)

この会でもご好評頂きましたが、ソースを余分に作っていたので、後日お客様にお出しした所、こちらでも「大絶賛」して頂き、再販を決めました。

私にとっては、非常に思い入れがあり、海老アレルギーでなければ😅

絶対「ハマる」と思います。

手間もかなり掛かる、私 渾身の一皿。

海老好きの方は是非お召し上がりください。

 

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コレはパスタに入れる物では無い。

Buongiorno

「世界一ローマを愛する男」スッシーです。

いやいやいや… 最近の暑さと湿気は堪りませんね

こうなってきますと「食べたい物」「飲みたい物」が変わってきます。

私はお寿司やざる蕎麦などの「さっぱり」をメインにするのですが、それだけですと「パワー」が出ないので。

「天ぷら」や「唐揚げ」「焼き鳥」などが食べたくなりますし、「タイ料理」などの辛い スパイシーな物もイイです

そこで、ランチパスタも「スパイシーカレーソース」や「青唐辛子ペペロンチーノ」など食欲をそそるラインナップしました♪

「鳥ハラミと夏野菜、青唐辛子」です。

パプリカやズッキーニなど色鮮やかな野菜にキャベツを入れ、隠し味で私得意の「アンチョビ」を入れ、たっぷりの野菜から滲み出た「旨味」が後味を際立たせてくれます。

そして コレが肝心「青唐辛子」

爽やかな辛みで「中毒者」が急増しております

もう「赤ワイン」がガンガンいけます。

そんな、自画自賛のパスタですが、「イタリア人は絶対食べない」という自信があります

私が賄いで作って イタリア人達が「全員食べるのを拒否」した食材Top2が入っているからです。

それが「パプリカ」と「キャベツ」です。

皆様「なんで?」と思われると思います。

ぶっちゃけ私も「なんで?」です

そしてイタリア人達の理由は「パスタに入れる物じゃ無い」からです

いやいやいや、マジでお前ら…
せめて食べてから文句言えよ…

ホントに思いました

10人前のパスタ 全く手をつけないのですから

さしたる理由が無い以上、コレ以上 説明のしようがないのですが…
パプリカやキャベツの旨味… 美味しいと思うんですけどね

一つ言うならば、「古典料理」をやっている人間は絶対食べませんが、「ミシュランの星付き」で働いている人間は「え〜っ」とは言いますが、食べます。

そして「結構美味いな」と言います。

やっぱりミシュランの星付きで働く様な人間は「探究心」があるので、初めは文句言ってもチャレンジする人間が多いです。

僕も良く賄い作ってる時に横からグチグチ言われて「食ってから文句いえ!!」言って「どうだ? マズイか???」と言って相手を黙らせてました。

残念ながら日本にあるイタリアンは間違いが多いです。

私もグリーンカレーのスープだったり、今回みたいなパスタを作っているので偉そうな事は言えませんが

しかし「知っててやっている」のと「知らないでやっている」は違うと思います。

私もオープン当初は「こんなのイタリアに無い!!」と言ってやらない事が沢山ありました。

今は少し丸くなり「とにかく美味しい物」を皆様にお出ししたいと思っています。

 

知らない事は 先ずやってみよう。

Buongiorno

「世界一ローマを愛する男」スッシーです。

いやいや、最近暑いですね

皆様も体調には気をつけてください

さてこんな暑い時はやっぱり「冷たい物」が食べたい物です。

私とかざる蕎麦とかお寿司とかの周期が早まります

そして逆に「揚げ物」が食べたくもなったりもします。

やっぱり「パワー」を欲するのでしょうか?

そんな事もありライスコロッケ「アランチーノ」を仕込みました♪

ディナーでお出ししてる「シェフのおまかせ前菜」の一品として登場します。

今回のブログは「アランチーノ」自体では無く、「作り方」にフォーカスしました。

このアランチーノ、お米を丸めて、卵に浸けて、パン粉をまぶすを2セットやります。

一回に結構な数を仕込むので、仕込みの時は結構ダルいです

そのダルい仕事をイタリアでは、物凄いスピードでやります。

ハッキリ言ってウルトラ「雑」です

でもメチャクチャ「速い」です。

ジャガイモとかでも、包丁で剥いたりする人も多いですが… ムチャクチャ速いです。

でも1/3位 無くなってます

日本だと怒られるでしょうけど。

よく日本から来た人達で「日本ではこんなやり方しなかった」「いや俺は納得できない」と言ってイタリア式のやり方を受け入れ無い人達が居ました。

みんな、それぞれの想いがあってイタリアに来たし、僕の店じゃ無いし… なので僕は何も言いませんでした。

しかし、結局そういう人達は偉そうな言い方をすると「腕前は大した事無い」人が多かったです。

「イヤなら何でイタリア来たの?」と僕はずっと思っていました。

僕は「折角イタリアに来たのだから、イタリア式を徹底的にやろう」と思っていました。

それでイヤなら「自分の店ではやらない」様にすれば良いじゃない?

それが僕の考えでした。

その根底には日本でお世話になっていたお店のオーナーやママさんに僕のチンケな価値観を「ペシャンコ」にされた経緯があるからです。

当時、自分は脱サラで入店しました。

その時の自分は「自分が好きな物が最高!!」と思っていました。

「時計はタグホイヤー」「車はスカイラインGT-R」「服はユニクロなんて着ない」そんな自分でした

入店した当時、ことごとくオーナーやママさんに反発していました(今となっては よう俺らなんて雇ってましたね…と笑い話しですが)

そんなある日「お前ベンツに乗った事あるのか? お前俺のベンツ乗ってみろ」とオーナーに言われ初めてベンツに乗ってみました。

先ず驚いたのは「ドアの重厚感」

「何このガッチリ感…」驚愕でした

そして閉めると「バドム」という重々しい音と共に窓が「ジャッ」と空き戻りました。

「えっ今の何ですか???」「ベンツは機密性が高いから閉める時に鼓膜が破れない様に空くんだわ」と言われて「はっ???」と思いました。

そして、えげつない加速、そして「ガッチリ感」… 「お前コレでもベンツが大した事ないって思うか?」と言われぐうの音もありませんでした。

そしてママさんには誕生日プレゼントに「ユニクロのフリース」をブレゼントしてもらったのですが、ユニクロをバカにしていた当時の自分はフリースを着るのも初めてでした

そして着た瞬間「えっ何コレ?メチャクチャ暖かい!!」とビックリしました

暖かいしラクだし… そこから3着 速攻で自分で買いました

と、料理人になった当時、自分は物凄い「狭い考え」をしていました。

そういう事があってから「自分の知らない事を偉そうに批判するのはやめよう」「知らない事は知らない」「知らない事は調べる」という事を心がける様にしました。

まだ20代だったとはいえ「ガキだったなぁ」とホントに思います

私はそういう経験を経て、いい年してからイタリアに行ったので「素直に」イタリアを吸収したと思っています

ホントに色々な方のおかげで今の自分があります。

「謙虚で素直」私が言うと嘘くさい気がしますが、自分が心がけている事です。

コレからも貪欲に色んな知識を得、成長し続けたいと思います

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地下鉄 東山線     池下駅より3分 今池駅より5分

今日から7月 「周年月間」ありがとうございました。

Buongiorno 🇮🇹

「世界一ローマを愛する男」スッシーです。

6月は「8周年祝い」を皆様にして頂き本当にありがとうございました😊



この苦しい状況でも、何とか気力を振り絞ってやって行けるのは 本当に皆様の「美味しい」というお言葉のお陰です😭

毎日のように「もっとお客様にお越し頂くには、喜んで頂く為にはどうしたらいいのだろう?」と考えています。

アルバイトさんやお客様にもご意見を頂く事もあります。

そして皆さま仰って頂くのは「このまま変わらないで良い」というお言葉です。

内装1つにしても、例えば「コンクリート打ちっぱなしの壁。 白いテーブル、上からピンスポット照明」

こんな店にしたら、もう少し来客数は増えるかも しれません…

お客様にお越し頂くのは勿論 重要です…

しかし その後方々が本当に私が求めるお客様なのでしょうか?

私の店は自分で言うのも何ですが…「イタリア愛に溢れている」と自負しています。

当店にある物が他店様にありますか?

私がやっている様な事を他店様がやっていらっしゃるでしょうか?

「こんな事 ウチしかやらない!!」と言う事を私はやっていると思っています。

結局「自分にはコレしか無い」という結論に毎回 行き着きます😅

コレからも「自分らしさ」をドンドン磨いていきます😊

今月も皆様よろしくお願い致します🙇‍♀️

 

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